|Posted:2014/09/12 21:08|Category :
映画ノート|
8月の神戸映画サークルで観た作品。劇場公開時に見逃してたので観れて良かった。
サウジアラビア初の女性監督、ハイファ・アル=マンスールさんによる初めての作品で、全編サウジ国内でされたそうです。
女性に厳しい慣習がある中、主人公ワジダはやりたいことはやるというとても魅力的な10歳の女の子。
幼馴染の少年・アブドゥラは、そんなワジダが気になってしょうがない様子。それもとてもかわいらしい。
映画の背景に描かれるサウジの日常が伺える。女性は家庭以外では男性に見られないようにしなくてはいけなかったり、一人で外出や車の運転などもできなかったり、歌声も聞かれてはダメだったり・・・女性が一個人として認められていない。
そんな社会だから、女の子が自転車に乗るなんて許されないこと。
自転車を買うために色々知恵を絞ってちょこちょこお金ためても全然足りなくて(笑)。バイタリティあふれるワジダ。
コーラン大会の賞金は結局自転車に使えなかったけど、一夫多妻制で苦労してたお母さんはワジダに自転車を買ってあげる。強い母と子、いい親子だな。
映画の最後のアブドゥラのワジダへ掛けた言葉は、サウジの慣習から考えると、ワジダの複雑な表情がとても切ない・・・

2012年、サウジアラビア・ドイツ、ハイファ・アル=マンスール監督作品